新着記事

  • 五木寛之

    大河の一滴(4)

    宗教の論理 今回も、五木寛之『大河の一滴』の論理を批判的に検討します。この目的を達成するべく、改めて、筆者(中西)の祖父の話をしておきます。 すでに説明しましたが、筆者の祖父は、太平洋戦争の沖縄戦を生き抜きました。そして、戦後祖父は、“気が狂い、自殺する”ことなく、仕事・結婚・子育てをこなしましたが、残念ながら、癌を患ってこの世を去りました(拙稿「信ずることと戦うこと」を参...

    2021年1月8日

    中西 哲也

  • 五木寛之

    大河の一滴(3)

    悪を自覚する 今回は、筆者(中西)の視角に基づいて、五木寛之『大河の一滴』を批判的に検討します。具体的に言えば、他力は自力の母である(先に神仏とつながる)という考えに対して、先に悪を自覚するからこそ神仏を感じられるという考えを提起します。 まず、五木は、次のように述べます。「私の心のなかには、理屈にならない太い棒のような感覚があって、それが私に自分を、どうしようもない救いようのない人間、と感じさせ...

    2020年12月30日

    中西 哲也

  • 五木寛之

    大河の一滴(2)

    自殺を思いとどまった理由 今回からは、前回明らかにした視角に従って、五木寛之の『大河の一滴』を読み解いていきます。 さて、本の冒頭で、五木は、次のように告白しています。「私はこれまでに二度、自殺を考えたことがある」(五木寛之『大河の一滴』幻冬舎文庫、1999年、13頁)。誰にでも、こころが「萎える」ときがあります(同上、15頁)。「無気力になり、なにもかも、どうでもいいような、投げやりな心境になっ...

    2020年12月25日

    中西 哲也

  • 五木寛之

    大河の一滴(1)

    『他力』の論点 これまで『人生の目的』と『他力』を検討してきましたが、今回からは『大河の一滴』を検討していきます。今回は、前シリーズの『他力』の論点を再度整理した上で、『大河の一滴』を読み解く視角を明らかにします。 五木寛之の問題意識は、「アイデンティティ」にありました。自己と日本人の「存在理由」はどこにあるのかということが、『他力』を貫く問題意識なのです。 この点に関して言えば、「世界中にただひ...

    2020年12月14日

    中西 哲也

  • 五木寛之

    「他力」(10)

    〈生老病死〉 前回は、〈悲〉の情感から出発する“前提”として、その情感をどのように見つめるのかという点が核心的であることを指摘しました。「他力」思想では、自己と神仏が一体化するため、ヨーロッパ文明とは異なって、「自分の内」で神仏と出会います。シリーズ最終回の今回は、〈生老病死〉の問題を取り上げて、「自分の内」を省みる際に宗教が入るという問題点について、五木の議論を批判的に検...

    2020年11月30日

    中西 哲也

  • 五木寛之

    「他力」(9)

    「戦争責任」について 五木寛之は、欧米と日本の宗教観の違いを踏まえて、「戦争責任」について総括を行っています。今回は、彼の総括を検討することによって、「他力」思想の論理の“前提”を抽出します。 さて、五木の考察を参考にすると、西洋文明の根底には、その宗教観や世界観を背景として、「外」から「内」へ向かうという客観性の論理が中核にあります。また、個人が神と向き合って契約を結ぶと...

    2020年11月23日

    中西 哲也

  • 五木寛之

    「他力」(8)

    日本人の精神とは何か 今回は、欧米の宗教・世界観に関する前回の検討を踏まえて、五木寛之の「他力」思想の核心的論理を抽出します。近代日本が「アイデンティティの崩壊」に直面している中で、現在求められている「宗教的な感覚」とは、一体何なのでしょうか。 五木によれば、その「宗教的な感覚」とは、次のようなものです。「アジア全体がそうですが、日本人は縄文以来、森や山に生命を感じる、大きな木にしめ縄を張る。すべ...

    2020年11月9日

    中西 哲也

  • 建築デザイン

    BIM

    2020年11月4日

    岡島 正夫

  • 五木寛之

    「他力」(7)

    資本主義の精神 次回に、五木寛之の「他力」思想の論理を抽出するべく、今回は、欧米の宗教との比較を行います。五木によれば、近代社会の発祥地である欧米諸国よりも、むしろ日本の方が、「アイデンティティの崩壊」という近代の問題は深刻です。 まず、五木によれば、近代の知性は、ルサンチマンや情感を切り捨てました。実際、西洋近代は、神から授けられた人間の「理性」を前提としています。西洋文明の根底には、「客観性」...

    2020年10月31日

    中西 哲也

  • 五木寛之

    「他力」(6)

    なぜ「絶望」すべきなのか 前回は、近代日本が「アイデンティティ」の問題を抱えている点を、五木寛之が深刻に捉えていることを確認しました。その問題点とは、日本人が「絶望する」ことが苦手だということです。より具体的に言えば、自己と日本人の存在理由を根源的に問うことができないということです。 今回は、この五木の指摘を踏まえて、「絶望」すべき理由とその意味について、より詳しく検討します。 さて、改めて確認し...

    2020年10月12日

    中西 哲也

  • 五木寛之

    「他力」(5)

    近代の問題 今回は、再度筆者の仮説を説明して、五木寛之の議論を批判的に検討する視角を確認します。筆者の仮説とは、五木の論理に従えば、悪を自覚することまで「他力」にゆだねてしまうことになりかねないというものでした。要するに、「他力」思想には、罪の意識の弱さという問題があるということです。 この仮説を証明するべく、筆者は、五木の“論理的矛盾”を抽出してきました。その矛盾とは、〈...

    2020年10月4日

    中西 哲也

  • 五木寛之

    「他力」(4)

    〈諦める〉 前回は、五木寛之の「他力」思想の核心に切り込むべく、「オウム真理教」に関する五木の見解を考察して、悪を自覚することと、仏を信ずることとの関係を問いただしました。要するに、悪を自覚してはじめて仏の側から呼びかけてくれると言う一方で、ひと筋に仏に帰命するべきだと言うことは、矛盾していないのかというのが、筆者の問題提起なのです。 今回は、以上の“論理的矛盾”の問題を明...

    2020年9月27日

    中西 哲也

  • 五木寛之

    「他力」(3)

    親鸞の「無差別救済」 前回は、五木寛之の見解を批判的に検討して、次のように問いかけました。それは、人事を尽くすことを「天命」にゆだねるのであれば、悪を自覚することもまた「他力」にゆだねてしまうのかという問いかけです。 今回は、この問いかけの意味を説明するべく、オウム真理教に関する五木の見解を検証します。結論から言えば、麻原彰晃には、悪の自覚があるとは必ずしも言えないにもかかわらず、「他力」思想に従...

    2020年9月20日

    中西 哲也

  • 百珍集Part2

    第476回:豚百珍(100)

    第476回:豚百珍(100)きゃ~~~~~ついに、豚百珍が、100レシピ達成いたしました~~~~おめでと~~~~~…って、何がおめでたいんだか、よくわかりませんけれども。本日の豚百珍は………これもねぇ、何品相当なんでしょうかねぇ。多分、「紫蘇」か「味噌」の違いじゃないかと思うのですけれども(ん?…オヤジギャグじゃない&helli...

    2020年9月18日

    竹内 一乃

  • 百珍集Part2

    第475回:豚百珍(99)

    第475回:豚百珍(99)さ~、とうとう、豚百珍も99回目を迎えておりますが。…本日の豚百珍は何かと申しますと。………例によって、何品相当なのだかは不明です。も~わかりませんっ。豚肉は今回、ちゃんと使いましたので、普通に…豚料理と呼んでも差しさわりはないはず………と思いたい。しかし、なぜ...

    2020年9月15日

    竹内 一乃

  • 五木寛之

    「他力」(2)

    法然の教え 前回は、『人生の目的』の批判的検討に基づいて、五木寛之の思想の根幹に位置する「他力」について検討しました。簡潔に言えば、筆者(中西)の問題意識は、悪を自覚して神仏と向き合うことにも、「意志」(自力)が必要なのではないかということでした。 仏と向き合って悪を自覚する人が救われるのに対して、そうした「意志」を持たない人は救われることがない。だからこそ蓮如は、前回指摘したように、這い上がろう...

    2020年9月14日

    中西 哲也

  • 百珍集Part2

    第474回:豚百珍(98)

    第474回:豚百珍(98)ここをお訪ねくださる皆様、いつも、お読み下さって、ありがとうございます。このブログは、私自身のメタボ脱出の経緯であると同時に、私と同じように、メタボリックを脱出したい方々が、メタボリック症候群を脱出する為に、どうやってきたのかが、トータルでご覧いただけるようなものを目指して、続けさせていただいております。微力ではありますが、今後も力の続く限り、続けさせていただきたいと考え...

    2020年9月14日

    竹内 一乃

  • 百珍集Part2

    第473回:豚百珍(97)

    第473回:豚百珍(97)さてさて。本日の豚百珍は…これも、一体何品相当なんだかなぁ。…あんまりやらない作り方かもしれないけど、別に、珍しくもなさそうなんですよね。…奇品とは言わないだろうと思います。となると、尋常品なのかなって気もするんですが。…ん~…どうなんだろうなぁ。正直、ホントによくわかりません。とりあえず、一応ちゃんと...

    2020年9月13日

    竹内 一乃

  • 百珍集Part2

    第472回:豚百珍(96)

    第472回:豚百珍(96)う~む。…本日の豚百珍は…これを豚料理と呼んでもいいものかどうか…や、一応ちゃんと作ったはずなのですが…やっぱり、「何でだよ。…」になるレシピでしょうねぇ。…豚肉が使われていたら、豚加工品でもOKにしちゃってて、それが使われていたら、たとえ爆盛りビーフンだろうと、ポテトグラタンと呼ばれるも...

    2020年9月12日

    竹内 一乃

  • 百珍集Part2

    第471回:豚百珍(95)

    第471回:豚百珍(95)さて。…本日の豚百珍は…何品そうとなんでしょうかねぇ。…これは正直、まったくわかりません。多分、あんまりやらない1品だと思いますし、おそらく、やるとしても、豚肉じゃなくて、牛肉で作ることが多いんじゃないかなという気もします。…あんまりやらない、ということで、奇品扱いは出来るかもしれませんが、珍しいわけでもない気がする...

    2020年9月11日

    竹内 一乃

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