関連記事
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教養 「内省」の力と大学教育の意義(後)
「エントリー・シート」について 前回言及した通り、今回は「エントリー・シート」について書きます。結論と根拠については、前回すでに触れましたが、より具体的に説明したいと思います。 研究活動と同様に、就職活動に関しても、自分の「外」の分析に重点を置きつつ、立派に採用を勝ち取る学生はいるでしょう。 就職活動においては、事前に業界・企業研究を行うに越したことはありません。たとえば、給料や福利厚生はどうか、...
2019年4月30日
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教養 「内省」の力と大学教育の意義(中)
「論理的矛盾」の問題 前回では、「志望理由書」を取り上げながら、自己分析を大学分析よりも優先させるべきだと述べました。その理由として、「手段の自己目的化」という問題を指摘しました。 今回は、「研究計画書」と「エントリー・シート」の両方を取り上げる予定でしたが、前者のみとさせていただきます。というのも、大学教育との関係から「内省」の意義を検討することが、予想以上に大きな試みだったからです。 今回と次...
2019年4月26日
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教養 「内省」の力と大学教育の意義(前)
自分の「外」が先か、それとも「内」が先か 前回の記事では、スティーヴ・ジョブズを取り上げました。前回のおさらいをしておくと、ジョブズの起業家精神の真髄は、外部社会との関係のあり方に気をもむよりも、自分自身の内なる声に耳をすますべきだというものでした。 ちなみに、この起業家の特性は、彼の「直感」のみならず、「内省」を行うという点にもあります。たしかに、ジョブズは「直感」の重要性を指摘していますが、同...
2019年4月21日
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教養 ジョブズと起業家精神の真髄
なぜジョブズなのか 前回の記事では、ブログの方向性についてお話ししました。簡潔に言えば、「自分との対話」が「創造的行為」の源泉になりえるということです。この「仮説」は、今回はもちろん、今後も一貫させたいと考えています(ネタが尽きるまでは)。 今回は、この「仮説」をより具体的に説明したいと思います。改めて、前回の斎藤環の指摘も踏まえて言えば、自分と折り合いを付けることができる程度でしか、他人や社会と...
2019年4月16日
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無料公開記事 自己紹介とブログの狙い(無料公開記事)
自己紹介 はじめまして。中西哲也と申します。 ブログを始めるにあたって、まず、簡単に自己紹介をさせていただきます。 私は、大学院で学問的探究を行いながら、教育業界にも携わってきました。 第1に、大学院で「外交史」を専攻して、歴史や政治に関する文献を読んできました。とくに、E・H・カーやマルク・ブロック、そしてジョン・L・ギャディスなど、歴史的な分析手法を解説している歴史家の書物に魅力を感じました。...
2019年4月13日