文筆家中西 哲也

プロフィールを全て表示

ECC国際外語専門学校・非常勤講師/四谷学院・非常勤講師/関西学院大学・法学研究科・博士後期課程単位取得退学/龍谷大学法学部・非常勤講師(~2018年)/なかにし教室・講師

中西 哲也の新着記事

  • 知性

    「クリエイティブ思考」とは何か(7)

    無意識からひらめく 今回は、第5章「直感――無意識の声を聞く」を検討します。この章の要点は、無意識からひらめきを得るためには、外に「注意」を向けた状態から「内省」へと切り替える必要があるということです(スコット・バリー・カウフマン&キャロリン・グレゴワール『FUTURE INTE...

    2020年4月3日

  • 知性

    「クリエイティブ思考」とは何か(6)

    「孤独な内省」という論理 今回は、第4章「孤独――ひとりの時間で考える」を批判的に検討します。この章の要点は、「創造」には「孤独」(Solitude)が必要だということです。その根拠として、「孤独な状態で内省すると」、「自分の心と親密になれる」ので、意味や洞察が得られるという点が...

    2020年3月28日

  • 知性

    「クリエイティブ思考」とは何か(5)

    無意識とつながる 今回は、第3章「夢想――自分と深くつながる」を検討します。この章の要点は、「マインド・ワンダリング」は「クリエイティブ思考」に欠かせない、ということです(スコット・バリー・カウフマン&キャロリン・グレゴワール『FUTURE INTELLIGENCE――これからの...

    2020年3月21日

  • 知性

    「クリエイティブ思考」とは何か(4)

    「本当の自分」に出会う 今回は、「第2章 情熱――何かに夢中になる」を、批判的に検討します。この章の要点は、「情熱」を持っている人は「クリエイティブ思考」になれるということです。その根拠は、情熱を持っている人は「内」から出発できるという点にあります。また、情熱だけでは「クリエイテ...

    2020年3月15日

  • 知性

    「クリエイティブ思考」とは何か(3)

    遊びと創造 今回からは、これまでに抽出した『FUTURE INTELLIGENCE』の全体像を踏まえて、各章を読み解いていきます。 結論から言えば、第1章の要点は、「遊びがクリエイティブ思考を養う」ということです。そして、その根拠は、子どもたちが「遊びを通して自分自身のことや、ま...

    2020年3月9日

  • 知性

    「クリエイティブ思考」とは何か(2)

    「知性」について 前回予告した通り、「定義」に関する前回の説明を踏まえて、今回は、シリーズの「課題」を設定します。カウフマンとグレゴワールによれば、「これからの時代に求められる知性」とは、「自らの矛盾や複雑さを受け入れる」ことです。前回は具体的に、その「矛盾」の内容として、「マイ...

    2020年3月3日

  • 知性

    「クリエイティブ思考」とは何か(1)

    「マインド・ワンダリング」と「マインド・フルネス」 今回のシリーズでは、スコット・バリー・カウフマン&キャロリン・グレゴワール『FUTURE INTELLIGENCE――これからの時代に求められる「クリエイティブ思考」が身につく10の習慣』(大和書房、2018年)を取り上げます(...

    2020年2月26日

  • 統合失調症

    「狂気」について(13)

    「創造性」の論理とその前提 今回は、シリーズの最終回です。前回は、「内発性」を基調とする「創造性」の論理が、常人の発想と異なる理由について、“直観による内省”という観点から検討しました。今回は、前回の考察を踏まえて、「狂気」を絶対的に感ずるとはどういうこと...

    2020年2月20日

  • 統合失調症

    「狂気」について(12)

    「分かっているのにやめられない」問題 今回と次回で、これまでの議論を踏まえて、“直観による内省”について整理します。 前回は、「狂気」を「創造性」にまで高める方法について、筆者が実践している方法を紹介しました。その眼目は、「合理性」で抑え込まずに、「内」か...

    2020年2月14日

  • 統合失調症

    「狂気」について(11)

    「狂気」を「創造性」にまで高める方法 筆者の個人的経験を取り上げながら、岩波明が考える、天才を殺さない社会について、具体的に考えてきました。天才を殺さない社会では、教育体制が、「ヒエラルヒー」ではなく「ネットワーク」に移行しているというのが、前回記事の結論です。その理由は、「ヒエ...

    2020年2月8日

  • 統合失調症

    「狂気」について(10)

    「ヒエラルヒー」と「ネットワーク」 今回も、前回に引き続き、岩波明の議論の検討を踏まえて、筆者の個人的経験を取り上げます。前回の考察に従えば、「画一的教育」の背景には、「ヒエラルヒー」構造の教育体制があります。「ヒエラルヒー」構造では上意下達がなされるので、構造の下部に位置する生...

    2020年2月1日

  • 統合失調症

    「狂気」について(9)

    抵抗の論理 前回は、筆者の中学時代の“読書感想文事件”について、説明を始めました。諸事情より、読書感想文を提出しようとしない筆者に対して、教師は提出が必須だと迫りました。ところが、別稿にて触れますが、家庭教師をしていた時に、地元では読書感想文が「選択制」に...

    2020年1月23日

  • 統合失調症

    「狂気」について(8)

    「画一的教育」の弊害について 前回は、岩波明の提言の“前提”を検討して、筆者の考えの妥当性を証明しました。要は、画一的な教育が天才を殺すという指摘には、そうした教育が「内」からの流れを止めてしまうことの問題性を明らかにするという狙いがあるのです。そこで今回...

    2020年1月16日

  • 統合失調症

    「狂気」について(7)

    天才を殺さない社会とは 前回は、岩波明の仮説と論理の“前提”を抽出することによって、筆者の考えを再確認しました。簡潔に言えば、「外」より自分の「内」に向くことを優先するという“前提”がなければ、疾患が創造性に寄与することはありません...

    2020年1月9日

  • 統合失調症

    「狂気」について(6)

    疾患・障害と「拡散的思考」 前回の最後に、岩波明の仮説と論理を抽出しました。今回は、それらを踏まえて、検証作業に入ります。 改めて、岩波の仮説と論理を確認しておきましょう。仮説とは、疾患や障害の症状が創造性に寄与しうるというものです。そして、この仮説を証明するために、「拡散的思考...

    2020年1月4日

  • 統合失調症

    「狂気」について(5)

    芥川龍之介の場合 あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。 前回は、夏目漱石の事例を取り上げて、うつ病と創造性の関連性について検討しました。今回は、この関連性について引き続き検討を行うために、芥川龍之介の事例を取り上げます。 さて、「芥川自身にも、母と同じ...

    2020年1月1日

  • 統合失調症

    「狂気」について(4)

    「うつ病」と「創造性」の関連性 前回は、岩波明の論理に従って、区別されるべきであるにもかかわらず、①ASD(自閉症スペクトラム障害)と統合失調症が混同されていた点について論じました。管見の限り、岩波はこの点を証明することによって、統合失調症と創造性の関連性が過大に評価されていたこ...

    2019年12月20日

  • 統合失調症

    「狂気」について(3)

    「統合失調症」と「創造性」の関連性の再検討 前回述べたように、従来の研究では、「統合失調症」と「創造性」は密接に関連していると指摘されていました。今回は、岩波明の考察も参考にしながら、この関連性を正確に評価するために、他の障害や疾患の影響についても検討してみましょう。 岩波によれ...

    2019年12月15日

  • 統合失調症

    「狂気」について(2)

    「統合失調症」と「狂気」 今回は、前回の「マインド・ワンダリング」に関する検討を踏まえて、「統合失調症」と「狂気」について考えます。この点について考える必要があるのは、以下の2つの理由があるからです。 第1に、〈直感と論理〉編にて、「感情」に基づいて「教養」にまで高めるという論理...

    2019年12月11日

  • 統合失調症

    「狂気」について(1)

    「マインド・ワンダリング」 岩波明『天才と発達障害』(文春新書、2019年)を手がかりとして、内面の「狂気」を創造性にまで高める方法について考えます。 同書は、「天才や傑出した異能を持つ人々について、さまざまな側面から検討を加えたもの」です。「彼らの人生の軌跡をたどり、周囲の人々...

    2019年12月9日