ノートルダム清心女子大学文学部卒業。(株)三城入社後、特許公開2003-248202
特許公開平7-168875
特許公開平7-121581を取得。
1994年第10回NICOGRAPH論文コンテスト入選
論文タイトル「AIを活用した眼鏡用高品位CGデザイン・アドバイス・システム」後(株)タムロン勤務。その後ブログライターとして活動中。竹内 一乃

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人生においては、人だったり、物だったり、とても大きな出会いが時折発生することがあるように思います。

自分自身の体験で言うと、大学で文学を専攻していた頃、まさか自分がソフトウェアを開発することになるとは、夢にも考えていませんでしたし、それに伴う特許を取ったり、論文を書いたりすることになるとも、露ほども考えていませんでした。そして、その後ブログを書くことになり、そのブログを書くことで、後々深く影響を受ける本に巡り合うとも考えていませんでした。

そして、人生はその時その時、下した選択が連鎖していき、次に新たな展開へとステージが移り、そこで体験していく全てが積み重なって次につながっていくものだと、私も最近やっと何となくですが、分かり始めたところです。

今更な話ではありますが、「偶然」選んだ人や物が、後々大きな影響をもたらしてくるケースがあると思います。そういうのを「運命」と呼んでも良いのではないか、と、普段運命という言葉をあまり使っていない私でも考える時があります。ここでこのサイトを選んでいただいた方も、一つの選択をしてくださったのだと思います。その選択の結果発生した出会いに、心より感謝申し上げます。

天明4年(1784年)。十返舎一九や、滝沢馬琴、喜多川歌麿、葛飾北斎、杉田玄白、伊能忠敬が活躍していた時代に、豆腐百珍という、100種類の豆腐料理の作り方が記載された本が出版されました。これは現在、八坂書房から「料理百珍集」として発行されていますが、実はこの本との出会いが、私をここでの読者の皆様との出会いへと導いたと言っても過言ではないのです。

5年前、私はあるプロバイダーの所で「お一人様御用達 メタボ脱出の道」という、ダイエットブログを掲載していました。当時、更新頻度はかなり高めだったので、もしかしたら、ここをお読みくださっている方々の中にも、私のブログをご存じの方はいらっしゃるかもしれません。そこで、豆腐料理について書こうとしている時、あちこちのサイトを調べていた所、度々出典元の名前に「豆腐百珍」という言葉が目に付くので、どんな本だろうと思って興味が湧き、書店で偶然それを見つけて入手したのです。…そして、それが全ての始まりでした。

要するにそれは、現代のクックパッドやオレンジページのような、料理本だったのですけれども、調味料の割合が一切書かれていない上に、調味は好み次第、などと書かれているのですが、確かに100通りの豆腐の料理方法が記載されている、江戸時代の料理本でした。

そこには、豆腐百珍の他に、豆腐百珍続編、豆腐百珍余禄も含めて、300品ほどのレシピがずらりと並んでいるだけでなく、卵百珍、ハモ百珍、こんにゃく百珍、鯛百珍、甘藷(さつまいも)百珍、柚子百珍など、9種類もの百珍料理集が並んでいたのです。

その本には、近世の言葉が現代仮名使いでそのまま記載されていましたが、当時の料理方法があまりにも面白くて、ブログにはそれを拙いながら現代語に訳して掲載していました。当時の調理器具で水嚢という物が出てきたり、分量の測り方が寸とか尺で記載されていたので、現代のcm法ではそれがどのくらいになるのかも説明を加えて掲載しました。

その面白さが高じて、今度は自分で別な食材を使った様々なダイエット百珍料理集を自分でレシピを考案して、次々掲載を始めました。今、それが合計で1500種類ほど、自分の考案したレシピとして手元に残っています。

今回、こちらでそのブログを再開させませんかというありがたいお話をいただき、こちらにブログを書かせていただくことになりました。メタボ脱出向けの話が中心だと思っておりますが、ご飯は人の心を温かくする健康の素であり、基本だと思います。235年ほど前の料理集から触発されて、現代の子孫達がどんなものを作って食べているかの軌跡を作っていくことは、私自身の人生の足跡にもなるかなと思っています。楽しんでお読みいただけると嬉しいです。

令和元年 5月
竹内 一乃

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